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ネコティアスの時事コラム

2010年11月05日

ネコティアス
オバマはなにを誤ったのか?

 

 オバマはなにを誤ったのか?  そもそもオバマ自身がこの事を正しく認識できていないのであるから米国民の中間選挙の選択は正しかったとしか言えない。

 オバマは大統領選で「変える!」と国民は単なるスローガンに投票したのではなく、「ブッシュ&共和党流」の大企業に甘く国民に負担を押し付ける政策担当者に嫌気がさしている状況を「変える!」と言ったからこそ投票したのである。
 しかしながらオバマが行ったことは表面顔は変えることをやっているようにも見えるが実際には少なくとも国民の負担が増えるか変わらないことしかやってこなかったわけである。  そしてそこに不満があることに気がつかないのか、そもそもそんなことは考えていなかったのか、何れにしろオバマはもう少し時間が無いと改革は半場でとん挫すると宣ったのである。  国民がそんなものは改革ではないと見抜いているにもかかわらずだ。  という事で、今回の結果は米マスコミが考えるよりは極めて単純明快で「改革できないなら次の人がやってみろ」というだけの事である。  共和党はオバマの政策つぶししかしないし、できないであろうから2年後の大統領選挙まで支持されることもないであろう。  2年後は全く別の風が吹くことになる。

 ここで整理するためにそもそも何が間違っていたかを指摘しよう。

[1] 
例えばGMである、この会社が経ちいかなくなり政府が救済する事も最終的には国民は理解していたのである。  しかしながらここまで早く回復しIPOも行い、政府の持ち株は利益を生むので国民の負担はなくなったから万々歳だという。  ではその前に首になり、年金を減らされた元の従業員は今回のIPOで利益を得るのか?  過去の経営者は資材を投げ打って責任を取ったのか?  たぶんそうではないでであろう。  この結末はブッシュ政権を引き継ぐ共和党政権でも起こったであろう。  オバマ政権には別の解決法を期待していたのである。  結局オバマはブッシュと同じ国民に負担を負わせ企業を救済したに過ぎないと判断された。
[2] 
例えば金融機関である、巨額の資金を投入し、今後はリスクを取らせないなどと大げさに言ってはいるが、米国の金融機関の従業員が恐ろしい高給を取っていることに代わりはなく、公的資金で救済された金融機関がその借金を返してしまえば後は好きにふるまっており雇用も生んでいない現状は胡散臭いものでしかない。  ウォール街の経営者の誰かが自己破産したなど聞いたことはない。  サブプライムローンの借り手は頭の言い金融マンにだまされたとしても最終的には自己責任を取るべきで、頭の言い金融マンは市場にだまされても政府が救済するのであるからこれまた胡散臭さは極まっている。
[3] 
例えば、ノーベル平和賞、核兵器ゼロにする?  など世界最強の武力をもって世界に君臨するアメリカの大統領が言うべき事なのか?  ならばまずは廣島・長崎に来て謝罪すべきであろう。  大量破壊兵器はなにも核兵器だけではないにもかかわらず大向こう受けだけを狙ったとしか判断できない。  米国民はこの発言でオバマの胡散臭さをはっきり自覚したのかもしれない。
[4] 
イスラエルとパレスチナの和平を成し遂げる?  口先だけの綺麗ごとにはリスクがある。  ユダヤ人の主席補佐官が辞めざる得ないのは今後オバマの路線で物事を進めないという予兆といえそうだ。  国民は熱狂的に支持し期待しただけに落胆は大きだろう。

 

以 上
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