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ネコティアスの時事コラム

2010年01月22日

ネコティアス
組織は花壇、人材は植物
 

花壇に種をまく事はできない (なぜならば、種から苗までは家庭で育つ)
(苗の選定は学校が行う)

企業は苗を買ってきて花壇に植える:
花壇にどの植物が合うかが過去の経験より明白で且つ土壌の世話が継続されている場合は、ほぼ同じ結果が期待できる。

◆これまで花が咲いてきた事で安心し土壌を再整備することを怠った場合同じ植物の苗を植えても花の咲き方が悪くなっていく。
【社内モラルの低下&社内体制の社会への不適合】

行動1: 土壌を再整備する。ただし再整備して咲かせた花をすでに美しいと感じないかもしれない。
<新たな目標の達成(パフォーマンス)>
行動2: 現在の土壌に適合すると思える苗を振る株の間にちりばめて植える
(旧株を全て引き抜くことはできない為)

結果A: 新種の苗を植えることにより新旧両方の花が相互作用で咲く
結果B: 新種の苗が旧株の栄養を取り期待より大きな花が咲くが旧株は枯れてします。
結果C: 新種の苗が旧株の栄養となり新種の花は咲かないが、旧株に花が咲く。(ただし本来旧株に適合した土壌ではなくなっている為一時的なものに終わる)
結果D: 新種の苗も土壌が悪化している為花を咲かすことができず、新旧ともに枯れてしまう。

◆外部からの人材の取り入れる事によって組織の再構築を目指す場合に重要な事は、上記の例から判るように

  1. 土壌を新種の苗と現在の植物の両方に適合する土壌に改良する
  2. 現在の植物のうちすでに枯れたものを捨て去り、原種の苗と新種の苗を植える
  3. この作業を継続する。
という事になる

◆組織における土壌とは

目的設定: 企業存続の価値観は何かを構成員が共有する事。
一般的な民間企業であれば収益であろうが全てがそうであるわけではない。
価値観の
多様性:
さまざまな価値観を持つ人材のそれぞれの組織貢献に対する多種多様な勤務形態の認識とそれに対する制度の整備
貢献度判定: さまざまな内部職種・勤務形態における貢献度の公正な設定
報酬制度: 目的達成に貢献した度合による報酬付与制度

◆組織における人材とは

大きな花: 大きな花は美しいが、大きな花を咲かすには数に制限がある。花壇に一杯植えることはできないし、植えれば必ず枯れるものが出てくる。
小さい花: 多くの小さい花があるからこそ大きな花が目立つ。 小さな花は大きな花が咲いていない時も継続的に咲く。
雑草: 大きな花も小さな花も咲かない時に雑草のより小さな花が美しく感じさせる。 ただし雑草が多くなりすぎると花が咲く植物は淘汰される。

◆組織への外部人材注入とは

新種の大きな花が咲く植物: 新種の植物はそれに適した土壌を準備してから植えなければならなし。 数は少数とする。スーパースターは必要だが少数で良い。
原種の小さな花を咲かす苗: 原種の苗も同時に植える。 スーパースターでない人材も同時に採用する必要がある。 新種の人材だけを植えてはいけない。
雑草: 雑草を全て抜く事を目指すと徒労に終わる。 雑草は必ず生えるからその数を制限し、1種類の雑草が繁栄しないように努力する。 雑草は花を咲かすし、その花は冬には目立つ。 ただし雑草が花の苗の栄養を奪取することを許してはいけない。

★ 新種の苗を植える事にかまける組織は失敗する。
★ 新種の苗だけに適合する土壌に改良する組織は失敗する。
★ 多種の苗に適合する土壌を持つ組織が成功する。
★ 特殊な土壌で特殊な花だけを咲かせる組織を成功と
  みなしてはいけない。
  (勝つためだけの高校野球部や盲目的な宗教団体など)

 

以 上
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